開催日:2019年11月2日(土曜日) 場所 :統国寺 〒543-0063大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-31 時間 :15時半 開場 16時 開演 |
黒田征太郎さんからのメッセージ
「僕は5歳の子供を見ると、その子が二十歳になった時にどういう時代なのかを考える。今、5歳の子供を見て、
その子の二十歳の時を想像すると、そこに明るい未来は想像できない。それを変えるのは僕らの責任だと思っている」
黒田からキム・ドクスへの手紙
キム・ドクスさんからのメッセージ
「人間が人間らしく生きるために、魂も肉体も解放される場としてのナンジャン。その解放された人間が食べ、飲み、歌い、踊る、
そのような場がナンジャン。それが未来にもつながっていく」
黒田は描き、キムは舞う
ナンジャン(乱場)
1989年、大阪で長期間にわたって行われた。ナンジャンとは乱場の韓国語読み。その根源的な意味は、
「すべての命のカオスとコスモが同時ある場」だという。キム・ドクスが命名した。
当時は常設の会場で行われ、宇崎竜童や都はるみ、原田芳雄などもボランティアで参加するなど話題となった。
ナンジャンを立ち上げた1人、作家の中上健次は次の様に書いている。
「黒田征太郎、キムドクス、中上健次。つまり美術と音楽と文学。
さらに細密化すれば、色彩、線、平面、立体。リズム、メロディー、調和、反調和、舞踏、声。言語、詩、散文、演劇、映画。
三者が背負ったものを業苦と形容するか。愉悦の源泉と言うか・・・
人として在ることの誇り。共に生きることの悦び。ここに<ナンジャン(乱場)>が存在する」。
ナンジャン(1989年 大阪)
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統国寺
統国寺は韓国の百済から渡ってきた渡来人が建てた。現在では在日コリアンの人々の家の様な存在となっている。
その入り口には信者から送られたベルリンの壁の実物2体が立っている。統国寺には、
朝鮮半島で分断された国の統一を願うという意味が込められている。そこに立つベルリンの壁。
住職は、「日韓関係の今の状態はとても残念。ナンジャンは日韓にできた「壁」を乗り越える取り組みの重要な1つだと思う。
出来る限りの協力をさせて頂きたい」と話す。